といっても、いつものサラワクのジャングルではなく、
サバ州のケニンガウというところにある植林地です。
目的は、植林地の生物多様性の調査です。
ここでは約5年前からアカシアの植林を始めていて、
まだまだ林も若いので、そんなに多様性は高くありませんでした。
といっても、アカシア林になる前は焼畑農地だったので、
それに比べると、ジャングルには及びませんが、生き物たちは戻ってきています。
植林をしている会社は、現地で合板を作っています。
合板ができるところをはじめて見ました!
私はてっきり木を薄くスライスしたものを張り合わせて作るのだと思っていたのですが、違いました。なんと、丸太を大根のように「かつらむき」にしてうすい帯状にします。それを一定の長さに切って張り合わせるのです。

↑帯状に「かつらむき」にされた木材。
↓と、「かつらむき」の残りの芯の部分。

このケニンガウを走る幹線道路は、奥地の原生林から切り出した木材を積んだトラックが頻繁に行き交います。一台のトラックにジャングルから切り出してきた原木が10本ほど積まれています。
私がいつも調査に行くサラワクのジャングルを思い浮かべると、10本もの大きな原木を切り出すのにおそらく1-2ha以上のジャングルが切り開かれてしまうでしょう。私には詳しい見積もりができないのでわからないのですが、もっと広いかもしれません。そして、1-2分に1台くらいの頻度でトラックは目の前を通り過ぎていきます。
現在、世界中やアマゾンなどの熱帯雨林の消失が大きな話題になっています。でも、熱帯雨林の消失速度をこんなにも体で実感したのは初めてでした。寒気がした瞬間でした。いくら森が豊かなボルネオでもこんなスピードで森林を切り開いていったらいったいいつまでもつのでしょう?
旅行の最終日は、飛行機の都合で、クアラルンプールに一泊。
こんなになんどもマレーシアに行っているのに、実は、クアラルンプールは初めてです。
うわさのツインタワーのライトアップ、凄かったです。まぶしい!

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